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東北大学病院

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臓器移植支援室

あいさつ

室長 古川 宗

2025年4月より臓器移植支援室 室長を拝命いたしました古川 宗(ふるかわ はじめ)です。どうぞよろしくお願いいたします。
臓器移植とは、重い病気や事故などにより臓器の機能が低下した方に、健康な臓器を移植することで生命や生活の質を回復させる医療です。日本では現在、およそ17,000人が移植を待機している一方、実際に移植を受けられるのは年間約600人にとどまっています。
2010年7月の臓器移植法の改正により、ご本人の意思が不明な場合でもご家族の承諾により臓器提供が可能となりました。医療の現場では、心臓が停止する「心停止」よりも前に、脳の機能が回復不能な状態になることがあり、いわゆる「脳死とされうる状態」に直面することがあります。このような状態では、集中治療によって一定期間、生命維持が可能であっても、脳機能の回復は見込めず、やがて終末期を迎えることとなります。
近年では、「臓器提供は終末期における一つの選択肢である」という考え方が、少しずつ社会に浸透してきました。あるアンケート調査では、自分が脳死や心停止となった際に臓器提供を「希望する」「どちらかというと希望する」と考えている方が約40%にのぼるという結果が出ています。しかし現実には、臓器提供に至る件数はまだ限られており、終末期にそのような思いを持ちながらも、臓器提供に至らなかった例もあると推測されます。
臓器移植支援室という名称ではありますが、私たちの本来の役割は「意思決定支援」にあります。つまり、臓器提供の可否にかかわらず、患者さんとご家族が最期をどう迎えるか、その選択に寄り添い、支えることを大切にしています。
本院では、ご家族とともに丁寧に対話を重ねながら、その方らしい最期の迎え方を考えていきます。そして、臓器提供という選択肢を選ばれた場合には、患者さんとご家族の意思を最大限に尊重し、心を尽くしてお手伝いさせていただきます。
患者さん、ご家族のみなさんに寄り添い、ともに考えていく――それが、私たち臓器移植支援室の使命です。

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